白髪の少年はこっちを向き微笑んだ。

少年「大丈夫ですか?お怪我はありませんか?」
少女「だっ、大丈夫。なんともないわ っ!!」
少年「足怪我してますよ。ちょっと待ってください……あ!あった、あった。ガーゼと包帯。ちょっとすいません……………できた」
少女「あっありがとう。あの、名前は?」
少年「僕はアレン•ウォーカーっていいます。アレンでいいですよ。こっちの黄色いのはティムキャンピー。」
少女「私はレイチェル•カーソンっていいます。レイでいいわ。あっ、あのさっきのは何なんなの?!」
ア「あれはAKUMAっていいます。」
レ「悪魔??」
ア「あっ、悪魔じゃなくて、あれは千年伯爵が作り出した生物兵器。人類を滅ぼすために造られた兵器。それがAKUMAです。」
レ「千年……伯爵……?(何か聞き覚えが……気のせい?)」
ア「どうしたんですか?」
レ「なっ、何でもないよ!!あっ、あの助けてもらったお礼といっちゃあなんですけど、そろそろ夕飯ですし、ごちそうしますけど、」
ア「本当ですか!!僕お腹へっちゃって」
レ「ふふ、じゃあ家まで案内するね。」



ア「お邪魔します」
レ「どうぞ座ってて、今作りますから……っ!?」
私ははっとした。暗闇で顔が見えてなかった。その少年の顔の左のほうに大きな傷跡があったのだから。
レ「左のほっぺどうしたの!?もしかしてさっき」
ア「あ…、これは昔ついた傷ですので……」
レ「あっ、ごめんなさい!!」
ア「気にしなくていいですよ^^よく聞かれますから」
でも、アレン君の顔は悲しげだった。
レ「い、今作りますから。少し待ってて」
ア「ありがとうございます。楽しみだなティム^^」


ア「レイは一人暮らしなんですか?」
レ「ええ、母が亡くなって、父は行方が分からなくなって、今は一人暮らしなの。」
ア「なんかすいません……」
レ「謝んなくていいよ^^私は別に今の暮らしに不満はないしね」
ア「もしかして、あそこに飾ってある写真お母さんですか?」
レ「ええ、まあ母っていっても血はつながってないんだけどね」
ア「え?」
レ「私は2才くらいの時、今の母に拾われたの。」
ア「そうだったんですか……」
レ「私は拾ってくれた母に感謝してるわ。私をここまで育ててくれたからね。」
ア「優しいお母さんだったんですね。」
レ「ふふ、あっ、ご飯できたよ。どうぞ」
ア「あっ!!ありがとう。うわぁ◇*。美味しそう!!いただきます!!」
レ「おかわり沢山あるからいっぱい食べてね^^」
ア「はいがほう!!(ありがとう)モゴモゴ」
レ(何かハムスターみたい)

ア「そういえば、ずっと気になってたんですけど、その右手の痣みたいなのどうしたんですか?」
レ「あぁ、これ?なんか産まれた時からあったらしいけど……ほら、何か右手全体に広がってるんだよね。気持ち悪いでしょ。」
ア「いや、少し驚きましたけど気持ち悪くないですよ。普通にみたらタトゥーみたいで格好いいですし!!」
レ「ありがとう。そういってくれたのアレン君が初めてかも、他の人は変な目で見てくるからなるべく隠してるのよね。」
ア「全然変じゃないです!!僕の左………あっ、なんでもないです!!((汗 これ美味しいですね!!モグモグ」
レ「?」

ア「ごちそうさまでした!!凄く美味しかったです!!」
レ「それはなによりだけど、凄い食べるのね〜。そんな細い体のどこに入ってるの??」
ア「えへへ……よく言われます」
レ「そうだ!!もう夜で外も暗いし、せっかくだから泊まっててよ。部屋も空いてるし」
ア「いっ、いや悪いですよ!!そこまでしてもらったら」
レ「全然!!むしろ一人暮らしだから嬉しいくらいよ^^」
ア「い、いいんですか?……じゃあお言葉に甘えてそうさせてもらいます。」
レ「本当!!じゃあ部屋は私の隣の部屋をつかって。もともと空き部屋だから自由につかっちゃって^^」
ア「ありがとう。」
レ「いえいえ。」
ア「あっ!!そうだ!あの黒の教団って知りませんか?僕そこに行く予定なんですけど場所が分かんなくて」
レ「うーん、途中までだったらしってるけどそこから崖になってて分からないの」
ア「そうですか。あっ、でも途中まで教えてくれませんか?」
レ「構わないけど、黒の教団なんかに何しに行くの?」
ア「えへへ……ちょっと色々あって」
レ「そうなんだ。じゃあそろそろ遅いし私もう寝るね。」
ア「あっ、おやすみなさい」


レ(なんか今日は色々あったな……。でも怖かった…。もしあのときアレン君が助けてくれなければ私は死んでたかもしれない……。アレン君に感謝しなくちゃ……)