夏音①《青の魔祓師・雪燐》

*ちょっとした注意書き↓

・この小説は、夏休み中の奥村兄弟のとあるお話です。

・あくまで二次創作のため、原作とは全く関係ありません。少々の性格の違い、文章の乱れはお許し下さい。

・批判、及び荒らし等はおやめ下さい。

・以上を踏まえておkな方はお読み下さい。



蝉の鳴き声が鳴り響く中、ひっそりとたたずむ寮の一室だけが妙に賑やかだった。
「あー、あちー、なんでこんなに暑いのにクーラーつけないんだよ!」
その少年は空白のノートを机に開いたまま文句をただ言うだけだった。いつでもやる気がしない宿題なのにこんなに暑いと教科書を見ているだけで倒れてしまいそうなくらいだった。
それにさしつかえて少年の隣で座るもう一人の少年は反対に黙々とパソコンに向かって書類などを作っているようだった。
「扇風機と窓さえ開いていれば充分涼しいでしょ。それより兄さんは宿題は進んでいるだろうね?」
その兄さんとよばれた少年は苦々しい顔で「今は休憩中なんだよ!あー、アイスもねえし買ってこようかな……」
体を机にもたれこんで燐は毎日おんなじことを繰り返していた。
「まったく、兄さん!!今日という今日はちゃんと宿題を終わしてもらうよ。夏休みも残り僅かなんだから!」
「分かってるつーの。ったく、可愛げ無い弟になっちまって、昔は俺の後ろを泣きながらついてきた…」
「はいはい、そうゆう話は宿題おわしてから言ってほしいな」
(まったく兄さんはすぐに子供の頃と今を比べて………少しは兄さんを庇うこの苦労を知ってほしいよ。)
そんな事を思いつつもあえて言わないのは今の兄さんに何を言っても話が平行に終わるだけなのでやめた。
「おい!雪男!!」
突然の大声にびっくりして振り返ると「今日は花火大会があるってしえみが言ってたんだ!雪男〜行こうぜ!!」
そこにはさっきまでヤル気がなさげに机にうつ伏せていた兄は、まるで別人のように尻尾をぶんぶん振って笑顔でこっちを見ていた。
(兄さんは遊びの事になると元気になるんだから…)
頭を抱える雪男を横目に、燐は今すぐにでも行きそうなくらいの勢いだった。
(まてよ、花火を餌に宿題をやらせればいいじゃないか!)
雪男は兄の宿題をやらせる計画を企んだ。心なしか雪男の顔はイキイキしていた。
「仕方ないな、よし、兄さん花火見に行こう。でもその代わり今日中に宿題終わしてもらうからね。」
「よっしゃー!クロ!花火いけるってよ!!」
花火がいける事になって舞い上がる兄に
(まったく、本当に僕は兄さんに甘いな)
そう思いつつ、顔は自然に笑っていた。

  • つづく-


はい!夏音第一段!!読んでくれてありがとうございます(^∇^)なんかgdgdになってしまいましたが、第二話はもう少しいちゃいちゃさせる計画を作者は企んでます((ふふふ…
続きは更新しましたら、うごメモのプロフにお知らせします!
楽しみにしていただければ嬉しいです(*^^*)